ヤマキチョウ(山黄蝶 Gonepteryx rhamni)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シロチョウ科に分類されるチョウのひとつ。
近縁種スジボソヤマキチョウに似るが、それよりやや大きく翅の縁がピンク色になる。前翅の先端がかぎ状にとがるが、スジボソヤマキより突出が弱い。
内陸性だが森林にはあまりおらず、乾燥した高原地帯で見られる。スジボソヤマキよりは明るい場所を好む傾向がある。
幼虫の食草はクロツバラのみ。年一化で、初夏~夏に発生した個体はそのまま越冬するが、成虫がとくによく見られるのは7月・8月。
なお、蝶を表す英単語「butter fly」は本種を見た昆虫学者が「バターのような羽」とたとえて名付けた。
岩手県・青森県・長野県・山梨県の一部。東北地方での生息範囲はこれより広かったが、現在は絶滅したとされる。 国外ではユーラシア大陸に分布。
絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
2007年の環境省レッドリストでは絶滅危惧II類であったが、2012年には絶滅危惧IB類に指定された。