ヤセウツボ(痩靫。学名: Orobanche minor)はハマウツボ科ハマウツボ属に分類される寄生植物の一種。地中海沿岸原産で、日本には外来種として定着している。
地中海沿岸を原産地とする[1]。
南ヨーロッパ原産。ヨーロッパ、アフリカ、アジア(日本を含む)、オセアニア、南北アメリカに広く移入分布する[2]。
一年生草本。葉緑素をもたないため全体的に褐色で、15-50cmほどの高さまで生長する。4-6月に12mm程度の大きさの唇形花を咲かせる。花の色は黄色の他、赤褐色、黄褐色、紫色などのものもある。
マメ科やキク科などの植物に寄生し、とくにシロツメクサなどが群生しているところでみられる[1]。
日本では1937年に千葉県で初めて確認され、現在では本州と四国と全域に定着している[2]。牧草に紛れ込んで導入されたと考えられる[1]。
牧草や農作物に寄生した場合、生長を阻害させてしまう[1]。