メラーカメレオン(Chamaeleo melleri)は、爬虫綱有鱗目カメレオン科カメレオン属に分類されるトカゲ。
最大全長60センチメートルとアフリカ大陸に分布するカメレオン科の構成種では最大種[1][2]。全身は不均質な粒状の鱗で覆われる[2]。体色は黄色や褐色、緑色、黒などで、横縞が入る個体が多い[2][1][2]。
吻端は突出し、短い角がある個体もいる[2]。後頭部の隆起(冠、カスク)は低いが、後頭部から肩を覆う皮膚膜(後頭葉、ローブ)が非常に発達する[2]。背面の正中線上には、波打った帆のような鱗(背稜)が尾の先端まで並ぶ[2]。喉や腹面に並ぶ鱗(咽喉稜、腹稜)は発達しない[2]。
卵は長径1.8-2.5センチメートル、短径1.3-1.4センチメートル[2]。孵化直後の幼体は全長6-7センチメートル[2]。
サバンナに生息する[1][2]。主に地上10メートル以上の樹冠部で生活するが、マラウイでは地表を歩く個体が観察された例もある[2]。
食性は動物食で、昆虫、爬虫類、小型哺乳類などを食べる[2]。
繁殖形態は卵生。1回に38-91個(平均50個)の卵を産む[2]。卵は23℃の環境下で5か月で孵化する[1]。