サッカー科(ヌメリゴイ科)Catostomidae はコイ目に属する淡水魚の科の一つ。約80種が属する。ほとんどの種は北米に固有だが、例外的に、Catostomus catostomus が北米とシベリアに、イェンツーユイは中国に分布する。
口は頭部下面にあり、厚く肉質の唇を持つ。多くの種は60cmに達しないが、Ictiobus 属やMyxocyprinus 属の大型種は1mに達する。近縁の科とは、咽頭骨が長く伸びること、咽頭歯が1列であることで区別できる[1]。咽頭歯は16本以上。唇にはひだや突起をもつものが多い。上顎は前上顎骨と主上顎骨によって縁取られる。
河川を中心に、淡水域に広く分布する。餌はデトリタスや底生動物(甲殻類・環形動物)だが、表層で昆虫・小魚を食べるものもいる。
オザーク高原では200年ほど前から簎を用いた漁が行われている[2]。非常に小骨の多い魚だが、骨切り("scoring"と呼ばれる)を施してから油で揚げることで小骨を溶解させて食べることができる[3]。
Amyzon aggregatum(化石種)
4亜科に13属72種が属する。
4属が発見されている。Amyzon 属以外は始新世の層のみから得られている[4]。
次のような系統樹が得られている[5]。
Cycleptinae
Myxocyprininae - イェンツーユイ
Catostomus(Chasmistes ・Deltistes ・Xyrauchen 属を含む)
サッカー科(ヌメリゴイ科)Catostomidae はコイ目に属する淡水魚の科の一つ。約80種が属する。ほとんどの種は北米に固有だが、例外的に、Catostomus catostomus が北米とシベリアに、イェンツーユイは中国に分布する。