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オウバイ ( Japanese )

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オウバイ JasminumNudiflorum.jpg
オウバイ(2006年3月10日
分類APG III : 植物界 Plantae 階級なし : 被子植物 Angiosperms 階級なし : 真正双子葉類 Eudicots 階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots 階級なし : キク類 Asterids 階級なし : 真正キク類I Euasterids I : シソ目 Lamiales : モクセイ科 Oleaceae : Jasmineae : ソケイ属 Jasminum : sect. Primulina : オウバイ J. nudiflorum 学名 Jasminum nudiflorum
Lindl.[1] 和名 オウバイ(黄梅) 英名 winter jasmine

オウバイ(黄梅、学名: Jasminum nudiflorum)とはキク類モクセイ科ソケイ属(ジャスミン属)の半つる性落葉低木の一つである。漢字では「黄梅」と書く。ソケイなどとは違って花には香りがほとんど無い。種小名の"nudiflorum"(「ヌーディフロールム」)は「裸の花の」という旨を表し、これはオウバイの花に毛が無いことによる。

漢名(中国語名)は「迎春花」、英名は「ウィンター・ジャスミン」といい、そのどちらもが、オウバイがほかの花に先駆けて咲き、そのあり様が、たとえて言えばあたかも春を迎えているかのごとく思わせることに基づいている[2][3]

特徴[編集]

2月下旬から4月頃、葉が出る前に、梅に似た高杯形の六枚花弁の黄色い花を、垂れさがる細長いツル状の枝に咲かせる[4]。そのため日本では、「黄梅」は初春立春〔2月4日ごろ〕から啓蟄の前の日〔3月5日ごろ〕まで)の季語とされている[5]。 高さは1メートルから2メートル程になる。

実が成らないため、挿し木か株分けをして増やす。

生薬として、花は のむことによって解熱や利尿に用いられ、利尿には1日あたり3~6グラムの乾燥させた花を1回あたりその半量まで、煮詰めた水400~600ccに煎じたものを1日3回に分けて のむという[6]。また葉も、のむこと あるいは塗ることによって、できもの・はれものや打ち傷・切り傷などを治すなどと言われている(『中薬大事典』)[7]

オウバイモドキとの区別[編集]

似た植物にオウバイモドキ(ウンナンオウバイ、学名: Jasminum mesnyi)があるが、こちらは常緑である。

分布・生育地[編集]

中国の北部・中部が原産地である。江戸時代・元禄年間・1695年の三之丞伊藤伊兵衛による『花壇地錦抄』に、「黄梅、花形梅花のごとく黄色なり」とあることから、日本にはその少し前の17世紀・寛永年間(1624-1644)から元禄時代初期にもたらされたと考えられている[8][9]

脚注[編集]

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. ^ "オウバイの育て方|ヤサシイエンゲイ". (京都けえ園芸企画舎). 2016年2月23日閲覧。
  2. ^ "【迎春花】(げいしゅんか)|こよみのページ". (かわうそ@暦). 2016年2月23日閲覧。
  3. ^ "オウバイとは|ヤサシイエンゲイ". (京都けえ園芸企画舎). 2016年2月23日閲覧。
  4. ^ "黄梅|季語と歳時記". (NPO法人季語と歳時記の会)]). 2016年2月23日閲覧。
  5. ^ "オウバイ|薬用植物一覧表". (イー薬草・ドット・コム). 2016年2月23日閲覧。
  6. ^ "オウバイ|101~110|植物こぼれ話". (日本新薬). 2016年2月23日閲覧。
  7. ^ "オウバイ|101-110|植物こぼれ話". (日本新薬). 2016年2月23日閲覧。
  8. ^ "オウバイ|薬用植物一覧表". (イー薬草・ドット・コム). 2016年2月23日閲覧。

参考文献[編集]

  • きごさい時記「黄梅」(NPO法人季語と歳時記の会)[1]
  • オウバイとは│ヤサシイエンゲイ(京都けえ園芸企画舎)[2]
  • 『植物こぼれ話』オウバイ│植物図鑑DB(日本新薬)[3]
  • オウバイ|薬用植物一覧表(イー薬草・ドット・コム)[4]
  • 茂木透写真 『樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物』 高橋秀男・勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、ISBN 4-635-07005-0。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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オウバイ: Brief Summary ( Japanese )

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オウバイ(黄梅、学名: Jasminum nudiflorum)とはキク類モクセイ科ソケイ属(ジャスミン属)の半つる性落葉低木の一つである。漢字では「黄梅」と書く。ソケイなどとは違って花には香りがほとんど無い。種小名の"nudiflorum"(「ヌーディフロールム」)は「裸の花の」という旨を表し、これはオウバイの花に毛が無いことによる。

漢名(中国語名)は「迎春花」、英名は「ウィンター・ジャスミン」といい、そのどちらもが、オウバイがほかの花に先駆けて咲き、そのあり様が、たとえて言えばあたかも春を迎えているかのごとく思わせることに基づいている。

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