オウバイ(黄梅、学名: Jasminum nudiflorum)とはキク類モクセイ科ソケイ属(ジャスミン属)の半つる性落葉低木の一つである。漢字では「黄梅」と書く。ソケイなどとは違って花には香りがほとんど無い。種小名の"nudiflorum"(「ヌーディフロールム」)は「裸の花の」という旨を表し、これはオウバイの花に毛が無いことによる。
漢名(中国語名)は「迎春花」、英名は「ウィンター・ジャスミン」といい、そのどちらもが、オウバイがほかの花に先駆けて咲き、そのあり様が、たとえて言えばあたかも春を迎えているかのごとく思わせることに基づいている[2][3]。
2月下旬から4月頃、葉が出る前に、梅に似た高杯形の六枚花弁の黄色い花を、垂れさがる細長いツル状の枝に咲かせる[4]。そのため日本では、「黄梅」は初春(立春〔2月4日ごろ〕から啓蟄の前の日〔3月5日ごろ〕まで)の季語とされている[5]。 高さは1メートルから2メートル程になる。
実が成らないため、挿し木か株分けをして増やす。
生薬として、花は のむことによって解熱や利尿に用いられ、利尿には1日あたり3~6グラムの乾燥させた花を1回あたりその半量まで、煮詰めた水400~600ccに煎じたものを1日3回に分けて のむという[6]。また葉も、のむこと あるいは塗ることによって、できもの・はれものや打ち傷・切り傷などを治すなどと言われている(『中薬大事典』)[7]。
似た植物にオウバイモドキ(ウンナンオウバイ、学名: Jasminum mesnyi)があるが、こちらは常緑である。
中国の北部・中部が原産地である。江戸時代・元禄年間・1695年の三之丞伊藤伊兵衛による『花壇地錦抄』に、「黄梅、花形梅花のごとく黄色なり」とあることから、日本にはその少し前の17世紀・寛永年間(1624-1644)から元禄時代初期にもたらされたと考えられている[8][9]。
オウバイ(黄梅、学名: Jasminum nudiflorum)とはキク類モクセイ科ソケイ属(ジャスミン属)の半つる性落葉低木の一つである。漢字では「黄梅」と書く。ソケイなどとは違って花には香りがほとんど無い。種小名の"nudiflorum"(「ヌーディフロールム」)は「裸の花の」という旨を表し、これはオウバイの花に毛が無いことによる。
漢名(中国語名)は「迎春花」、英名は「ウィンター・ジャスミン」といい、そのどちらもが、オウバイがほかの花に先駆けて咲き、そのあり様が、たとえて言えばあたかも春を迎えているかのごとく思わせることに基づいている。